仕事はゲームだ。

はじめに:なんか、噛み合わない

仕事をしていると、たまにこんな気持ちになることがあります。「あれ?なんでこの人、そういう反応するんだろう」「普通はこう動かない?」みたいな、ちょっとした違和感。

言ってることも、やってることも間違ってない。でも、なんとなくテンポが合わない。話が通じにくい。

それって、もしかしたら、相手と自分が“違うゲーム”をしているからかもしれません。

仕事という同じフィールドで遊んでいるように見えて、実はぜんぜん違うルール、違うゴールで動いている。

そんな可能性を考えるようになってから、ちょっとだけ人間関係が楽になった気がしています。

今回は「一緒に仕事をする人のタイプ」を、“どんなゲームをプレイしているか”という視点で見てみることにしました。

ここで紹介するのは、仕事内容そのものではなく、あくまで“どういうスタイルで物事に向き合っているのか”という観察のヒントです。


相手のゲームスタイルを見てみよう

パズルゲーム型:テトリス・ぷよぷよタイプ

湧いてくるタスクを、空いた時間やスキマにぴたっとはめて消していく。「いかに効率よく、流れてくる案件を処理していくか」が肝になるタイプです。

やるべきことが明確になっていると強く、逆に、優先順位がつけられないタスクや保留のような曖昧な状況はちょっと苦手。

また、仕事の好き嫌いはあまりしない職人肌の人も多め。ルーチンや既定路線をいかに効率よく処理するかが快感なので、突然の仕様変更や不規則な依頼などで“ペースを乱される”のを嫌う傾向があります。

お願いしたい仕事があるときは、「いつ頃相談に乗ってもらいたい」とか「このあたりでお願いするかも」とあらかじめ根回ししておくと、空いた列にスッとはまってもらえるかもしれません。

格闘ゲーム型:ストリートファイター・スマブラタイプ

“勝つこと”が最大の目的。目の前の課題や競争相手を倒す、決着をつける、1対1の勝負を制する。そういうノリで仕事に取り組んでいるタイプです。

このタイプは「それ、どうやって勝つんですか?」に敏感。プロセスよりも“勝敗”や“結果”に価値を感じるため、「このやり方ならイケますよ!」というストーリーを示すと響きやすいです。

また、強大な敵に燃える傾向があり、小さなタスクをいくつも投げると集中力が分散してしまうことも。大きな目標に向けて一緒に戦う、という構図を意識すると、チームとしてのパフォーマンスも上がります。

100戦100勝したいタイプでもあるので、戦う価値のない“消耗戦”や“引き分けありき”の案件にはテンションが下がる傾向もあります。

スゴロク型:人生ゲーム・桃鉄タイプ

与えられたルールのもとで、順番通りにマスを進めていく。日々あがってくる仕事をこなしていく中で、イベントに対処し、指示に従い、コツコツ前に進んでいく。

このタイプは、締切やスケジュールにきっちりしている一方で、目の前のタスクが“中長期的にどんな意味を持つか”まではあまり気にしません。

「この業務は将来的にこうつながる」などの話よりも、「この日までに必要だからお願い」といった具体性のほうが行動につながりやすいです。

また、慣れている業務にはめっぽう強い一方で、初見プレーや手探りで進めるタイプのプロジェクトにはやや不安を感じやすい面もあります。3手先、4手先を読める人もいれば、その場その場で着実に進むことに安心を感じる人も。

新しいことを頼むときは、最初の1手目をしっかり提示するのがコツかもしれません。

シミュレーション型:信長の野望・シムシティタイプ

全体を俯瞰しつつ、時間、リソース、人の配置や動き方をシミュレートしながら成果を目指すタイプです。

このタイプの人は、“目的のために最適な行動を選びたい”という欲求が強く、優先順位を自分で判断するのが得意。だから、逆に「今この仕事やらなきゃダメ?」とスルーされたように見えることも。

「10勝20敗でも、最終的に勝てばいい」という長期戦志向のため、短期での成果を求められると雑になる傾向もあります。

対応をお願いしたいときは、「なぜいまこれをやるのか」「全体のどこに位置づけられるのか」を丁寧に伝えることで、優先度を上げてもらえる可能性があります。

箱庭型:どうぶつの森・マイクラ系タイプ

自分のペースで、自分の好きな世界を築いていくスタイル。業務の中でも、自分なりのやり方や美意識、こだわりを大事にしていて、あまり干渉されるのを好まないタイプです。

このタイプは、他人との競争や効率よりも、プロセスや心地よさを重視します。だからといって、能力が低いわけではなく、むしろ静かに高い成果を出していたりもします。

関わるときは、変に口出ししたり方向転換を強いたりせず、「安心して自分の世界に没頭してもらう」ことが何よりの支援になります。

「最近、どんなふうにやってるんですか?」と興味を示して見守るくらいが、ちょうどよい距離感かもしれません。


おわりに:「この仕事、どのゲーム?」

「なんで伝わらないんだろう」「あの人はなんで、あんな動き方をするんだろう」--そう思ったときは、ぜひ一度、「この人、どのゲームしてるんだろ?」と想像してみてください。

仕事って、ルールもゴールもひとつじゃない。

その中で、なるべくうまく“共闘”していくには、「相手のゲームに敬意をもって向き合う」ことが、意外と大事なんじゃないかなと思うのです。

そして自分自身も、どんなゲームをしているのか、ふと問い直してみると、新しい働き方のヒントが見えてくるかもしれません。

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