「ラフマイヤー」ってレモンの苗を植えました
花壇の片隅に、レモンの苗を
大型連休のある日、大國魂神社の「くらやみ祭り」にふらっと出かけました。

お祭りらしい屋台のにぎわいを抜けた先で、園芸市が開かれていて、いろんな苗木や鉢植えが並んでいました。
その中で、ふと目にとまったのが小さなレモンの苗。まだ背丈も低く、花もいくつかしか咲いていませんが、つやつやした葉と、ぶら下がった品種札の「ラフマイヤー」という聞き慣れない名前に、なぜだか惹かれました。
「この子にしよう」と、特に迷うこともなく購入。帰宅後、素焼きの鉢に移して、花壇の隅にそっと置いています。日当たりは1日2時間ほど。決して理想的な環境とは言えないけれど、お店の人が「耐陰性もあるから、意外と大丈夫ですよ」と言っていたのを信じてみることにしました。

ラフマイヤーって、どんなレモン?
帰宅してからあらためて「ラフマイヤー レモン」で検索してみると、この品種は「マイヤーレモン」の仲間らしく、オレンジとレモンが自然交配してできた種類のようです。
なるほど、それで甘みが強くて、果実も丸くて可愛らしいのか。レモンと聞いてイメージする、あの鋭い酸味とは少し違う存在みたいです。
果実はやや小ぶりで丸みがあり、色もほんのりオレンジがかっている。酸味が非常に控えめで、甘みがある。果皮は薄く、苦味も少なめで皮ごと使う料理にも向いている。香りはやさしく、どこかフルーティ。
そのまま輪切りにして食べても、マーマレードにしても良いらしい。ただし、唐揚げや焼き魚などに「キュッ」とかけるような用途にはやや不向きという声も。
それでも、育てやすさではピカイチとの評価も多く見かけます。寒さや日陰に強く、トゲも少ない。しかも、鉢植えでも実がつきやすいというのだから、これはビギナーの私にうってつけかもしれません。
レモンの品種比較──ラフマイヤーを中心に
ラフマイヤーについて調べていたら、いろいろなレモンの品種にも興味が出てきました。せっかくなので、調べた内容を自分用のメモとしてまとめておこうと思います。
ラフマイヤーレモン:甘くやさしい風味、都市型菜園に最適
ラフマイヤーレモンは、マイヤーレモン系統の一種で、オレンジとレモンの自然交雑によって生まれたとされる品種です。果皮はややオレンジがかって薄く、果実は小ぶりながらも非常にジューシー。酸味は驚くほど穏やかで、生でかじっても「酸っぱい」というより「ほんのり甘い」と感じることができるほどです。香りもまろやかで、柑橘系というよりは甘めのハーブに近い印象を受けます。
栽培面では、樹形がコンパクトにまとまり、トゲも少なめで扱いやすいのが特徴です。耐陰性と耐寒性をある程度備えており、ベランダや花壇の一角など、都市部の限られたスペースでも育てやすいため、家庭菜園における「はじめてのレモン」として非常に人気があります。ただし、鋭い酸味や爽快なレモン香を求める場合は、やや物足りなさを感じるかもしれません。
マイヤーレモン:甘みと酸味の中間、香りが際立つ万能型
マイヤーレモンは、ラフマイヤーの「親」にあたる品種とされる、オレンジとレモンの自然交雑種です。果実はやや大きめで、色は熟すとオレンジがかった明るい黄色に変わります。香りは非常に華やかで、皮をむいた瞬間に甘酸っぱい香気が広がります。酸味は通常のレモンより穏やかですが、ラフマイヤーと比べるとやや強く、甘みとのバランスがよくとれています。
ラフマイヤーが「とても甘いレモン」なら、マイヤーは「香りが良く、使い道が広いレモン」といえるかもしれません。果皮が薄く、皮ごと食べても苦みが少ないため、ドレッシングやケーキ、マーマレードなどにも向いています。育てやすさも高く、耐寒性や病害虫への強さもあり、観賞用としても高評価です。ラフマイヤーに比べて、香りと調理用途の幅が広いのが魅力です。
リスボンレモン:酸味・香り・果汁すべてが強烈な王道品種
リスボンレモンは、古くから広く栽培されてきた伝統的なレモン品種で、商業生産にも多く使われています。果皮は厚くゴツゴツしており、果実は大きめで果汁も豊富。酸味と香りは非常に強く、料理に使ったときのインパクトは抜群です。まさに「レモンらしいレモン」を体現する存在で、果実としての力強さでは群を抜いています。
ただし、枝には鋭いトゲが多く、樹勢も強いため、家庭での栽培にはやや不向きな側面も。さらに寒さに弱いため、関東以北では鉢植えでの管理や冬季の屋内退避が必要になる場合があります。ラフマイヤーと比べると育てる難易度は高めですが、鋭い酸味と香りを求める本格派の人には根強い人気があります。
ユーレカレモン:扱いやすくて収穫量も安定、初心者におすすめ
ユーレカレモンは、リスボンに似た性質を持ちつつ、トゲが少なく樹形がまとまりやすいことから、家庭菜園向けとして人気の高い品種です。酸味と香りはリスボンに近く、ややマイルドな印象。果実は中程度のサイズで、果汁もしっかり含まれており、料理やドリンクに幅広く使うことができます。
四季咲き性があるため、条件がよければ年に複数回収穫できるのも魅力のひとつ。ラフマイヤーと比較すると、酸味はしっかりしており「キュッと搾る」用途に向いていますが、果実の甘みや香りのやさしさはやや控えめ。トゲが少ないため扱いやすさではラフマイヤーに近く、「甘さよりレモンらしさを重視したいけど、育てやすさも欲しい」という方に向いています。
気長に見守る楽しみ
レモンは買った年にすぐ実がなるとは限りません。だいたい2~3年目から本格的に実をつけるそうですし、場所や環境によってはもっと時間がかかることも。
それでも、朝の水やりのときに新芽が出ていたり、蕾が膨らんでいたりするのを見るのは、とても楽しい時間です。今はまだ、花壇の隅で静かに育っている小さなレモンの苗。この先どう育つのか、どんな実をつけてくれるのか。のんびり、でもしっかりと見守っていこうと思います。



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