赤ずきん理論で考える、仕事の障害と生存戦略
はじめに:その障害、ほんまに「狼」か?
仕事の目標を達成するにあたって、障害になる要素は色々あります。
- 自分の経験不足?
- 相方が頼りない?
- 時間がない?
- お金がない?
- 人手が足りない?
一個一個、すべてに文句をつけていても、状況は何も変わりません。特に、自分ではどうしようもないものに文句を言っていても、勝算が下がるだけです。
そんなときに思い出したいのが、「赤ずきんちゃんの狼」理論です。
赤ずきんちゃんは、わりと理不尽なミッションを背負ってる
赤ずきんちゃんのストーリーをざっくり整理すると、こうです。
- 森の奥に住む祖母に、食事を届けるよう母からミッションを与えられる
- 祖母は病気で寝たきり。食事を摂れないと命に関わる
- しかし森には狼がいて、出会ったら高確率で喰われる
冷静に考えると、理不尽のかたまりです。
「狼がいるのが悪い」
「そんな森に住む祖母が悪い」
「そんな場所に娘を送り込む母が悪い」
……もっともです。でも、そう思っても何も変わりません。
「狼か?それとも自助か?」を見極める
ここで大事なのは、「これは自分の行動でどうにかできることか?」という判断。
つまり、「それは狼か?」という問いかけです。
狼とは、自分の力ではどうにもならない外部要因です。
自分が吠えても追い払えないし、噛まれたら終わるような存在。だから、戦っても仕方がない相手です。
一方で、自分が努力することで多少なりとも改善できるものもあります。
たとえば準備不足だったり、段取りが悪かったり、頼れる人を探していなかったり……。
「自分にできる行動はないか?」と考えるクセがつくと、行き詰まりから抜け出す突破口が見えてくるかもしれません。
生存率を上げる工夫はできる
赤ずきんちゃんも、工夫すればミッション達成の可能性を高められたかもしれません。
- 狼が少ない時間帯に出発する
- 狼が出にくいルートを選ぶ
- 同じ方向に向かう仲間を見つける
- 声をかけられても、ペラペラしゃべらない
「狼を退治する」みたいな根本解決はすぐには無理でも、自分の生存率を上げる行動はできる。
それがこの話の本質です。
長期戦略と短期行動は分けて考える
もちろん、「狼がいる状況を根本的に変えたい」という気持ちは健全です。
- 領主に陳情して、森の狼を駆除してもらう
- 祖母を森の外に引っ越させる
- 祖母に自給自足させる
- 自分が狼に勝てるように訓練する
どれも正論ですし、必要なことかもしれません。
でも、それは長期戦略です。
今日いきなり実行できるわけじゃないし、明日には間に合わないかもしれない。
「いま自分にできること」と「将来やるべきこと」を分けて考えないと、どっちも中途半端になりかねません。
それでも無理なら、相談して逃げろ
もちろん、「リスクに目を背けてノーガードで突っ込む」のは論外です。
「とりあえず行けと言われたから」みたいな思考停止で突入しても、現実には食われて終わりです。
自助努力、自己防衛はしっかりやるべきです。そもそも「神は自らを助くる者を助く」とも言いますし。
ビジネスの現場においては、「乗り越えられない試練」もけっこう普通に降ってきます。神様、割とフランクです。
どうしても無理そうなら、割り切って“逃げる”のも一つの選択肢です。
緊急避難。全力撤退。
ただ、その前に一言は伝えましょう。
「このままでは私は狼に100%喰われます」
「その結果、祖母も……」
そう伝えることで、別の策が見つかるかもしれないし、誰かが代わりに助け舟を出してくれるかもしれません。
まとめ:「狼かどうか」で思考を整理する
困難や障害にぶつかったとき、まずこう考えてみる。
「これは狼か?それとも自分にできることか?」
狼なら無視、もしくは避ける工夫。
自助できるなら、行動あるのみ。
全部を“狼のせい”にしてしまうと、自分の生存率は下がる一方です。
赤ずきんちゃんの世界は理不尽だけど、その中で生き抜く知恵も描かれている。
私たちの仕事も、そんなものかもしれません。


